HATCH

全方位型蜂利用構造体構築システム

 

この人工衛星は、地球上での幾何学的自然法則を微小重力空間下 へ持ち出し、その変化を探ることで、「微小重力空間下での幾何学 的法則」を発見することを目的とした。具体的ミッションとしては、 今日、地球上での人工物等にも利用されているハチの巣の構造 (ハニカム構造)を対象とし、ハチを微小重力空間下で飼育し、 その環境下でハチが構築する巣の構造を観察することで、微小重力 空間下での幾何学的法則を導き出すことを目的としたプラントの デザイン提案である。


提案するプラントの2点の特徴

1) 疑似花による蜜の断続的供給
蜂が巣を構築するのに必要な「蜜」を空間の周囲から供給する。 地球上の環境を再現するため、擬似的な花を用意し、中心部に 管を通し、蜂が自然と蜜を採取出来るようにする。
2) 方向性を認識させない内面構造
蜂自身に上下の方向性を認識させないため、疑似花を周囲360度 に配置し、巣を作り始める ベースとなる球を空間の中心に 配置する。蜜を供給する擬似花により、 密の断続的な供給を行う。

 

実験では、3つのプラントA,B,Cにそれぞれ異なる種類のハチを放し、 巣が出来る約一ヶ月間観察を続け、出来た巣の構造とその構築過程 を調査する。これにより「微小重力空間下での新たな幾何学的 法則」を発見し、将来到来するであろう宇宙での生活空間設計へ 応用する。

「人工衛星設計コンテスト」

公開最終審査グランプリ受賞