INFORMATION SIGN SYSTEM
OPUS I

 

このサインシステムは、「総合案内」「大拠点」「中拠点」「小拠点」の4種の統合化されたサインにより構成し、対象者への適切な情報の伝達を通して、名古屋市のブランディング=クリエイティブ・シティを具現化させることを目的とする。それぞれの対象者の目的や行きたい場所・知りたい情報を、その目的にあわせて4種類に細分化することにより、適切な案内・誘導・情報伝達を行うことができる。
全てのサインに統一性を持たせ、かつ、案内されている情報の関係性を設置の位置関係やカラーリング・各サインの構成によって具現化することにより、地域の住民や観光客へスムーズな情報の伝達や認識が可能になると考えられる。
また、デザイン性の高いものを設置することにより、ブランディング化された美しい都市づくりに寄与するものと考える。
今回、大拠点のサインを広小路葵の歩道に設置し、サインの位置関係、視認性、情報の密度、情報内容の適正等を検証し、次の展開へつなげるものとする。
具体的な機能としては、
地域や建造物の表示・方向・距離等を表示するモニターを内蔵し、最新の情報をディスプレイに表示する。(ポスター等は1つの情報のみであるが、モニター表示により何種類もの告知を流すことができる)
無線LAN(Wi-Fi=Wireless Fidelity)機能も内蔵し、周囲を歩行や自転車で通行する人が、路上においてもインターネット接続サービス(公衆無線LANサービス)を受けることができる仕組みを構築する。(B.D.A=Bicycle Digital Assist)
これはJRの駅頭で標準化されつつある公衆無線LANサービス、街中でも受けることができる新しい試みである。
このように、サインシステムは従来のサインが持つ静的な情報表示機能だけでなく、ネットワーク時代に対応した動的な情報伝達を可能とするものである。